例えば、お尻に”汗も”や湿疹などといった出来物ができているときには、おしりが痒いといったことがよくあります。しかし、出来物ができていなくてもお尻にかゆみを感じる場合もあります。
特にこの2月下旬~5月初め頃の花粉の飛ぶ時期には注意が必要です!
その「おしりがかゆい」といった症状は、花粉症かもしれません。
「あれっ?花粉症って、鼻水やくしゃみ・目が痒いといった症状が出ることを言うんじゃないの?」と思っていますか?これらの症状は、花粉症の多くの人が発症する症状で有名です。
しかし、花粉症は有名な症状だけではありません!あまり知られていないのですが、肌を刺激し、かゆみ・肌荒れを起こすことがあります。
花粉でお尻がかゆいのはどうして?
お尻といった柔らかい肌に痒みを引き起こす、花粉で特に注目したいものが”スギ花粉”です。花粉症は、スギ・ヒノキ・ブタクサ・イネなど様々な種類の花粉が原因となって起こります。なかでも、スギ花粉は肌への痒みを引き起こす花粉として知られており、「スギ花粉皮膚炎」といった花粉症の一つです。
スギ花粉皮膚炎でお尻が痒くなるの?
スギ花粉皮膚炎とは、スギ花粉抗原が肌に接触することで起こるアレルギー性皮膚炎です。症状としては、皮膚の痒み・赤くなる・腫れるといったことが挙げられます。赤みを帯びたり、腫れるといった症状は、あまりにひどい状態でないと表れないこともあるため、肌の痒みが主な症状と言えます。
どんな人がなるの?花粉症じゃなくても発症する?
スギ花粉皮膚炎は、花粉症でない人も発症します。目や鼻に花粉症の症状が出ていない人でも、スギのアレルギー検査を行うと反応することもあるのです。元々の体質や肌が敏感・弱い人など。さらに、アトピー性皮膚炎を患っている人の場合は、スギによりアトピー症状が悪化することもあります。
おしりがかゆい!花粉症(スギ花粉皮膚炎)の予防対策
スギ花粉皮膚炎は、至る皮膚で起こります。多くは、肌を露出している顔や手・首といった部位ですが、お尻がかゆいといった様にお尻に症状が出ることがあります。お尻のかゆみの原因としては、下着や衣類にスギ花粉が付着し肌を刺激することにより起こると考えられます。
お尻がかゆいといった花粉症状を防ぐためには、スギ花粉を肌に接触させないことが基本です。お尻は、下着を着用しますので下着にスギ花粉が付着しないようにしましょう。洗濯物を干すときは室内干しをオススメします。
また、衣類はスギ花粉が付着しにくい素材のものを選びましょう。ウールのような”毛”といった素材ではなくサラっとした肌触りの生地がオススメです。
お尻の痒み(スギ花粉皮膚炎)は、皮膚科での治療が可能です
スギ花粉皮膚炎の場合は、スギ花粉のスクラッチテストなどのアレルギー検査を行うとスギ花粉によるお尻のかゆみであるのかといった原因の解明へ繋がります。治療としては、ステロイド剤や保湿剤などの外用薬や抗アレルギー剤の内服薬といった方法があります。症状の程度によって、医師と相談してみましょう。
花粉が飛散するこの時期に、お尻がかゆいといった症状がある場合は、スギ花粉皮膚炎も考えられるので、一度皮膚科で診てもらうことをオススメします!