お尻や股にできた出来物がなかなか治らない、そんなときは病院へ行った方が良いと思うけど、「一体何科に診てもらえばいいの?」となりがちです。
風邪や腰痛など、一般的な症状の場合は内科や整骨院などすぐに何科を受診すべきか分かりますが、稀な症状や出来物についてはよく分からないという人が多いものです。そこで、お尻の出来物について、何科で診てもらえば良いか、出来物の種類によって対処方法や受診する機関が異なってきますので紹介します。
◇粉瘤
お尻や股には、ニキビとは異なる出来物ができてしまうことがあり、多くの場合には粉瘤と呼ばれるしこりのようなものであると言われています。
粉瘤は、出来物でも痛みが生じるケースがあり、市販薬で治すことができないことが多く見られます。そのため、病院での治療が必要となることがあります。
市販の薬を使用していてもお尻の出来物が治らない場合には、ニキビではなく粉瘤の可能性が高いため、病院に行くことを考えましょう。
病院は皮膚科を受診するイメージが強いと思われますが、粉瘤で病院に行きたいと考えている場合には、形成外科を受診する必要があります。
◇形成外科と治療
実は粉瘤は、手術をしなければ治すことができないと言われている出来物なので、外科手術ができる形成外科でなければ対応ができないのです。
手術と聞くと驚く人も多いと思われますが、手術は15分から30分程度の短時間で済むものです。
医師と相談しながら説明をよく聞いて、納得できる形で手術を受けるようにすればそれほど怖い手術でもなく、不安に思う必要もありません。
◇皮膚科と治療
皮膚科を受診した場合には、薬を処方されることになります。
しかし、塗り薬の種類は市販薬とそれほど内容が変わらないと考えられています。
皮膚科を受診した方が良いと考えられるお尻の出来物は、なかなか治らないニキビだったり、炎症がひどく痛みの強いニキビ、その他、毛孔性苔癬と呼ばれる出来物の時です。
ただ、お尻の出来物で皮膚科を受診した場合には、保険適用外となることがあるので、治療費に関して注意しておかなければいけません。
特に毛孔性苔癬は病気ではなく、放置していても健康には影響がないものなので、治療対象と判断されないことがあります。
治療が美容目的と判断されることがあると保険適用外となるため気を付けましょう。
毛孔性苔癬の場合には美容皮膚科でピーリングやレーザー治療を受けて治療する方法もあるので、検討してみても良いでしょう。
自分のお尻の出来物の種類によって、受診する科が異なることを覚えておきましょう。