お尻に出来物がある場合、できればセルフケアで治したいと思う人がほとんどだと思われますが、病院へ行った方が良いケースまたは病院での治療でなければ治せないケースがあるので注意しましょう。
病院へ行かなくても大丈夫な場合とは?
ニキビや毛孔性苔癬と呼ばれる出来物の場合には、病院へ行く必要がないと言われることが多くあります。
お尻や股のニキビは余程悪化しない限りはセルフケアで治すことが可能ですし、毛孔性苔癬は悪い病気ではないため、基本的に治療を必要とはしません。
気になるようであれば毛孔性苔癬は美容皮膚科などでピーリングやレーザーの治療を受けると綺麗にすることができるでしょう。
病院での治療が必要な場合とは?
膿が溜まり痛みや腫れが生じるようなお尻や股の出来物は、病院で処置してもらう必要があります。
お尻にできる出来物の代表とされるのが粉瘤と呼ばれるものです。粉瘤は、皮下にできた袋の中に皮脂や汚れが入ってしまい、しこりになる状態を言います。
痛みはない場合もありますが、炎症が起きて化膿したり痛みが生じるケースもあるため、病院で治療した方が良いと思われます。
病院では、粉瘤の原因となっている皮下の袋を切除する手術を行うことが治療法として挙げられます。
手術となると不安に思う人も多いと思われますが、局所麻酔を使用した15分から30分程度の短時間のものなので、体への負担は軽くて済みます。
その他にも痔ろうがお尻にできてしまった時も、自分で治すことはできないと言われているため、病院で治療する方法をお勧めします。
痔ろうは、肛門と腸が道でつながる症状を持っていて、化膿を起こすことが特徴です。
肛門と腸がつながりきっていなければ、内服薬で治療することができますが、つながってしまっている場合には手術を行うようになります。
粉瘤や痔ろうは手術をしなければ繰り返し膿が溜まってしまうことがあるためしっかりと診てもらいましょう。
自分では粉瘤や痔ろうだと判断できないことも多いので、なかなか治らないお尻の出来物がある場合には、病院で相談することをお勧めします。
お尻や股の出来物が、粉瘤や痔ろうなのか?それともニキビや毛孔性苔癬なのか?といった判断が難しい場合があります。あまりにも治りそうになく、気になったり心配な場合は早めに病院へ行くようにしましょう。